情報通信機器 運用 保守 管理

wifi 無線LAN電波干渉

wifi 無線LAN電波干渉

最近、無線LAN・wifiに関する類似のお問い合わせがあります。

内容は無線LANの接続不具合に関するものですが、要約すると、

・今まで繋がっていたwifiが繋がりにくくなった。
 以前は接続できていたエリアで接続しにくくなった。

・無線親機(アクセスポイト=AP)の電源、無線子機(端末)の再起動や、
 wifiスイッチを入れ直すと繋がるが、しばらくするとまた切れる。

・繋がっているが、webページを見ていると途中で止まることがある。

・スマートフォンなどの端末から無線親機が見えない。
 端末のwifi設定をoff/onすると親機が見えるようになり親機へ接続される。

このように、無線LANの接続が安定しないとのご相談です。

以前から、設置環境による2.4GHz帯の混雑は気になっていたので、得意先へ伺い試験を兼ねてAPの交換をすることにしました。得意先は住宅街にあり、自社APの電波が十分に届いていても、自社以外に設置されているAPの電波干渉により動作が安定していない可能性があります。

機器A.buffalo WZR-HP-G300NH グラフ色=
※得意先で使用している2009年頃の機器になり、2.4GHz帯のb・g・nに対応します。

機器B.buffalo WHR-HP-G54 グラフ色=
※こちらから持ち込んだ2005年頃の機器になり、2.4GHz帯のb・gに対応します。

機器C.NETGEAR R7000 グラフ色=

新しく交換するAPです。従来は運用保守コストの低減を考慮して、極力、単一メーカーの機器で揃えるため、Buffalo製のAPを導入することが多かったのですが、最近のBuffalo製APはアンテナが内蔵されて電波到達範囲に不安があるため、こちらのメーカーを選択しました。2.4GHz帯に加え、5GHz帯のac・anにも対応し、2.4GHz帯・5GHz帯の同時接続が可能です。電波状況を確認して、対応する端末は5GHzで接続する予定です。

3台のAPを同じ場所に設置して、2.4GHz帯のチャンネルを、A=ch1、B=ch6、C=ch11と電波干渉しないよう設定します。

wifiの接続を希望する、APから一番遠い場所にノートPCを設置し、ツールを使ってAPの状態を調査し、従来のAPと交換するAPでの電波強度の違いを確認します。

画像の説明

得意先に設置したAPのみを表示したグラフから、新しいAP(R7000)の電波状況が一番良いことが分かります。また、WZR-HP-G300NHよりも古いWHR-HP-G54のほうが若干ですが電波の飛びが良いようです。APの電波強度については、日本の電波法に則って出力の上限が決まった製品がリリースされる関係から、製品の新旧と電波強度は関係しないとも言われます。しかし、メーカーのコストダウン等により新しいAPよりも古いAPの方が電波の届き具合が良い場合もあります。これは端末側の受信感度にも言えることで、ノートPCを新しい機種へ交換したら、APの電波を拾いにくくなった例もあります。

電波法により出力の上限は決まっていますが、内部アンテナよりも外部アンテナの方が電波の向きを調整できることなどから、より届きやすい傾向にはあります。私が過去に扱ったAPの中でも、電波が届きやすい印象を持ったのはbuffaloのWZR-G108やPlanexのBLW-HPMMなど、全て外部アンテナの製品でした。

次に、端末から拾える周りのAPも全て表示します。

画像の説明

やはり、住宅街と言うこともあって周りにAPが沢山あり、どの無線チャンネルを使用しても電波干渉をおこしています。この電波干渉が、電波は届いていても無線LANの接続が不安定になる原因と考えて良さそうです。

画像の説明

画像の説明

電波干渉がシグナルの強弱となって表れています。

ここまでの確認から、周りにたくさんのAPがあるとき、2.4GHz帯の電波干渉を避けることは難しいことが分かります。得意先では、今回AP交換する機会に、接続を5GHz帯でおこなうよう設定を変更します。

無線LANを5GHz帯で使用するには、APだけではなく端末側も5GHz帯に対応している必要があります。最近のノートPC・スマフォ・タブレットなどは5GHzのanなどに対応した無線LANモジュールが内蔵されていることが増えてきたので問題ないと思ますが、廉価モデルのノートPCなどはコストダウンから2.4GHz帯しか内蔵していない製品もあるので注意が必要です。

得意先の端末を事前に確認した結果、5GHzに対応しないのは1台だけでしたから、これを除き5GHzで接続をおこないます。

機器C.NETGEAR Nighthawk  R7000 5GHz グラフ色=

機器C.NETGEAR Nighthawk  R7000 2.4GHz グラフ色=

画像の説明

画像の説明

画像の説明

2.4GHzと同じくAPから一番遠い場所で測定したところ、2.4GHz帯とあまり変わり無い電波が届いていることが分かります。また、電波の強弱を時間軸で見たグラフから2.4GHzにくらべてシグナルの強弱が少ないことも分かります。これも他に干渉するAPが周りに無いことが影響していると考えられます。

画像の説明

端末を一番使用頻度の高い場所へ移動しました。5GHz帯に他所のAPがひとつ見つかりましたが、5GHz帯は2.4GH帯に比較して干渉せずに設定できる無線チャンネルが多いため問題ありません。

通常、5GHz帯よりも2.4GHz帯の方が電波の直進性が良く遠くまで届きますが、遠くまで届いても接続が安定しない2.4GHzよりも到達範囲は多少短くなっても接続が安定する5GHzのほうが、今後はますます推奨されてくると考えられます。

いずれは5GHz帯も混雑するようになるのでしょうが、そのときには新たな周波数や規格が実現していることも十分考えられますから、問題の発生じた時点で、より安定した接続方法を選択すれば良いと考えます。

powered by HAIK 7.0.2
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional